物流、ロジスティックスへ転職するなら~知っておきたい業界事情
- 2017.02.22 @ 1022view
- 転職で必要なスキル~業界別に解説 | 転職エージェントトーク
物流やロジスティックス関連の仕事をしたいと思って、転職を考える方もいるでしょう。
そのためには、仕事を探す前にどんな業務があるのか、就職事情はどうなっているのかをよく知っておくことが大切です。
物流・ロジスティックス関連の業務にはどうのようなものがあるか
その範囲は多岐に亘ります。まずはじめに、大きな分け方は国内物流と国際物流です。
国内運送、倉庫管理、入庫管理、出庫作業、検品といった基本業務に加え、国際物流の場合には、これらに航空会社の選定や離陸日のブッキング、船荷証券等の専門書類の作成、通関業務などが加わります。
大手企業の場合、ひとつのロジスティックス企業としてこれらの業務部門を複合的に抱えています(業務によって子会社や関連会社に請け負わせている場合も含む)。中小企業の場合はその限りではありません。
関連事業の景気動向は?
国内運送の場合、ここ数年、快調な景気の伸びを示しています。
ネットオークション、ネット通販における宅配業のニーズの伸びが上昇傾向の大きな要因になっている他、製造業、卸売業などは、コストの関係上、物流業務を外部へ委託する傾向が高くなってきていることも影響しています。
国際物流の場合は、リーマンショックによる世界的な経済打撃がこの業界にも例に漏れず影響したことは事実ですが、バブル崩壊以降から慢性的に一定ラインの緩慢傾向に推移していることから、他の業種に比べれば大きな打撃感は低かったと言えます。
関連事業の就職事情は?
上記の理由から国内物流の場合、景気の伸びがそのまま求人の伸びに反映しています。
また業界の特徴として、大手の一部の新卒採用を除けばほとんどが中途・転職採用のため、このことも求人の活性化に拍車をかけています。
一方、国際物流の場合は、上記の理由からここ数年求人事情が鈍化していることは否めないでしょう。
しかしながら業務の特質上、国家資格となる通関士業務をはじめとして、航空会社の選定や各種専門書類の作成といった業務が輸出業務の専門性に特化しているため、転職において実務経験を有していることはやはり有利になるでしょう。
また、各種専門書類はすべて英語で作成されるため、相応の英語力が必要とされることは念頭に置いておくべきでしょう。
いずれにしても、この業界の業務は顧客から預かった荷物を取り扱うことが基本となります。
荷物を決められた日にちの中で的確に管理し、最終的には高い満足度を得られるようにエンドユーザーに引き渡す必要があります。
よって梱包作業やPC作業も含めて、正に「迅速・確実・丁寧に」というスローガンのもとてきぱきと業務をこなす必要があります。
また、昨今は総合的なロジスティックスの視点から、倉庫内作業も含め効率的なオペレーション化・システム化を図るべく、これらをマネージメントする特別職の求人・転職採用も増え始めています。
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