ポスドクからの転職~一般企業への転職を考える時の準備とアドバイス
- 2016.09.02 @ 1954view
- 経験を生かした転職活動~スキルアップも | 転職エージェントトーク
ポスドクとしてアカデミアで研究活動を続けてから一般企業で働くのは険しい道であると言われています。その理由についてよく理解して、マイナスイメージを払拭しながらプラスな点を主張できるようにうまく準備しておくことが転職を成功させるための基本です。
ポスドクに対する一般企業の理解
大学の博士課程を卒業して、さらにアカデミアで数年間の研究活動を行ったポスドクはアカデミアでのポストを探す場合が多くなります。
しかし、その時点から一般企業に仕事を求める場合も少なくありません。
その際に問題になりがちなのが一般企業のポスドクに対する理解です。
大学の新卒に比べると年齢的に10歳前後の違いが生じてしまっている場合が多く、新しいことを習得するのには適さない人材として理解されています。
また、その間も特殊な雰囲気があるアカデミアに所属していたため、一般的な社会での基本的なマナーを身につけていないことすらあると考えられているのが現状です。
それに加えて、博士に比べても高いプライドを持っていて自分の信念にそって仕事をしたがる融通の利かない存在として捉えられている場合が多く、一般企業への転職は難しくなっています。
アカデミアで働いてきたことのメリット
アカデミアでポスドクとして働いてきたことのメリットは端的に主張できるように準備しておくことが重要です。研究能力の高さが数少ない武器であり、問題を探し当てて分析し、具体化して解決策を考案する能力の高さを率直に示せるようにしましょう。
業績があることはあくまで参考であり、会話を通して伝えられるようにしておく用意が大切です。そのメリットがあるとわかって、年齢のギャップを不問にして採用しようという意志を引き出すことができます。
マイナスイメージを払拭するための準備
アカデミアから一般企業への転職ではマイナスイメージをいかに払拭するかがより大切になります。まだ体力も気力主ある現役であることを伝えて年齢のギャップを埋めるのは無駄ではありませんが、それよりも重要になるのが社会マナーとプライドへの配慮です。
社会マナーは若いうちに身につけておかないと自然な形で使えるようにならないのが事実であり、その点を十分に練習して差し障りのないマナーを見せられるように努力しなければなりません。
また、どれだけ高い業績があったとしても、新しい現場で学ぶ貪欲さを示すことが大切になります。能力があっても新人として順応していく姿勢を示せると、新しい職場で役立つ人材として認識してもらえるでしょう。こういった周到な用意をするためにエージェントの力を借りて面接のトレーニングをしておくことも大切です。
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