事務からの転職、経験が生かせるのは？

事務経験はどのような業種に転職する際も有利に働きます。

コツコツとした事務作業だけでなく、電話や接客応対、業務の進行状況に合わせた優先順位の判断などが同時に行われるため、経験を積むほどスキルが身に付くものです。

会社の仕組みについて

社内業務としては経理や社員の労務管理によって会社の仕組みについて知ることができます。
取引先など社外とのやりとりではビジネスマナーも習得できますが、これは転職の際にも最も役立つスキルとなるでしょう。

事務の仕事とひとことに言っても、会社や部署によって業務内容には違いがあるでしょう。
大きな会社では担当業務が細分化されている場合が多いですが、小さな会社においてはひとりで事務を行う場合もあります。

経理では会社の資金や給与計算の仕方などお金の流れや税務の仕組みについて知ることができます。
労務では就労に関する法律や社会保険に関わる書類の書き方や手続きの方法、営業事務では取引先とのやり取りや契約書の交わし方などについても知識を蓄積することができます。

求人の際に最も重視するのは経験

経験したことがある業務の範囲が広いほど、転職先での業務に重なる確率が高くなるといえますが、これは求人の際に最も重視するのは事柄が経験だからなのです。

もちろん経験が多いから採用に繋がるとは言い切れません。
転職を繰り返している人よりも、同じ職場で長く勤めた経験の方が好印象として見られるものです。

職場によっては理不尽な労働条件であったり、やむを得ない事情で転職にいたるということもありますが、あまりにも転職の回数が多く、同じ職場に定着して働くことができない人は職場よりも本人に何か問題があるのではないかと捉えられてしまうことは致し方ないでしょう。

異業種から事務へ仕事をかえたい

事務経験は異業種の業務においても必ず役にたつものがありますが、反対に異業種から事務へ仕事をかえたいと考える場合は少し難しいかもしれません。

オフィス内で体力を使う仕事ではないことや、暦通りの休日を取れることから年齢を問わず人気の職種ですから、新卒の際や20代のうちは先々のことを考えて今の仕事がこの先に繋がるものかどうかを判断した上で職選びをし、経験を身に着けて行きたいものです。

販売や接客など学生にもできる仕事の経験しかない場合は特に、年齢が上がるほど事務職への転向は難しいものだということを理解しておくことが大切です。

特に女性は結婚や出産などによってライフスタイルが変化しますが、その時に続けられる仕事であることや、先に繋がる経験を身に着けておくことは重要です。