ホテル業界から別業種に転職したい！活かせる経験、おすすめの仕事

バブル以降、慢性的に続く不況の中で、非正規雇用の増加等により「景気の底」的な段階は脱したとはいえ、規模（大小、ビジネス、観光といった形態を問わず）のホテル業界の斜陽は相変わらず続いています。
企業の倒産や合併、あるいは業界への先行きの不安からホテル業界から別業種へ転職するケースも以前より増えています。

サービス業の最右翼、あるいは総合サービス業としてのホテル業の業務

ホテルは正にサービス業の頂点に位置する存在であり、サービス業において必要とされるすべての要素を内包していると言っていいでしょう。それは現在の斜陽の状況においても変わりません。
業務に関しては、フロントクラーク、コンシェルジュ、ハウスキーピング、プラニング、営業、ウエディングプランナーなど様々なものがあります。

すべての業務は顧客と直接関わる接客サービスであり、そこにはフォーマルな服装や身だしなみ、接客態度、おもてなし、マナーといった専門的な心得が内在しています。
その専門性を裏付けるのが関係資格の豊富さです。

徹底したキャリアアップと接客に関わる資格

飲食業も含めたサービス業の中で、接客に関わる資格を有するのはホテル関係だけでしょう。
それらの資格において、テーブルマナーや接客関係、宿泊や宴会といった場でのサービスや問題対応だけでなく、資格によってはマーケティング、総務人事、経理、マネジメントの能力を測るものもあります。

勿論、それらの資格は就職において必須ではなく、資格の有無に関わらず入社後は研修期間も含めて業界の心得をみっちり教え込まれ、その習得の維持やキャリアアップも数年に及ぶなど徹底しています。

転職において業務経験を活かせる別業種は？

正にサービス業の総合百貨店みたいなものであるならば、その業務経験はあらゆる業種、特にサービス業や営業に活かせると言えます。

コンシェルジュともなれば、レストランにおける接客マナーのエキスパートと言えますから、例えば高級レストランにおける優遇が期待できます。
その他、各種飲食店、レジャー施設やコンビニエンスストア、パチンコ店、アミューズメント施設、結婚式場など業態は違えど如何に高い顧客満足度を与えられるかがカギとなるという点では同じですから、転職においてホテル業の業務経験が大いに役に立ってくるでしょう。

また前項で触れたマーケティング、総務人事、マネジメントといったことも人によっては活かせますから、各種サービス施設での店長やレジャー施設、飲食店の開業などを一念発起乗り出してみるのも手かもしれません。